新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

注釈西條誌発刊40周年

  昭和57年(1982)に新居浜郷土史談会より「注釈西條誌」が発刊されました。

 ちょうど今年で40年にもなります。

 その前には桐箱入りの「西條誌」を発行していますが、これは原本をそのまま

 刊本したもののため、変体仮名などで書かれており読みにくいものでした。

 

  注釈西條誌は会員であった故矢野益治が郷土史談(現在の新居浜史談)に

 掲載したもので、現代文に訳し説明の注釈をつけた物で大変読みやすい本です。

  西條誌は江戸時代天保13年に西條藩の日野和煦(ひのにこてる)により、

 西條藩領の地誌として出されました。細かく史跡や特産物などが書かれており、

 昔を知る重要な本です。(今は愛媛大学に稿本があります)

 

 私も30年前に刊本をみたのですが、当時は興味はあってもさっぱり読めない

 ものでしたが、ふと個人書店に入るとこの「注釈西條誌」が売っているではあり

 ませんか。即購入し貪るように読み、今でも一番大事な郷土資料です。

 

  今日この注釈西條誌を売って欲しいとの連絡がありましたが、すでに発刊して

 年月も経っているため、すでに史談会としての在庫がないためお断りしました。

 年に数回このように問い合わせがあるのですが、申し訳ないことです。

 会員でも持っていない方が多く、中古本を8千円で購入した人もいます。定価は

 3千円ですから大変な値段です。

 

  近くの古本屋で書き込みがある注釈西條誌を見ましたが、次に行ってみると

 売れていました。

 先日ネットに売りに出ていたので落とそうとしましたが、不慣れなため落とし

 損ねてしまいました。残念なことです。

 予備にしようと思ってました。所蔵の一冊を大事にしないといけませんね。

注釈西條誌