昭和2年9月3日に新居郡新居濱町役場内に「新居濵郷土研究會」を発足し、
創刊号が発行され、途中新居浜市となった後も発行していましたが、昭和14年
8月に戦争のため資源保護と言う理由から終わった「郷土研究」があります。
新居浜郷土史談会でその写を所蔵し、現在会員の喜代𠮷氏が保管しているものを
借り受けて読んでいます。(寝ながら。お行儀が悪い)
内容は郷土研究とありますが、現在の広報誌と言うようなものです。その中の平均
3割程度でしょうか、郷土の歴史に触れています。基本新居濱町に関するところの
歴史ですが、白石家文書や一宮神社文書などを紹介しており読み応えがあります。
創刊当時はそういった歴史などを取り上げることも多かったのですが、日中戦争
の激化・欧米外交の悪化などを受けて内容も軍事的な物が増えていきます。そのため
歴史を取り上げた記事が無くなりつつあった中で、終刊する半年ほどは基本に帰る
力が働いたのか歴史記事の掲載が多くなってきていましたが、残念ながら終刊と
なってしまいました。
このあと郷土研究会が復活することは無かったのですが、昭和37年に図書館内に
「新居浜史談会」が発足します。※この史談会は当会とはまったく関係ありません。
ですが会としては長続きしなかったようです。
で、満を持してわが新居浜郷土史談会が昭和50年に発足し、現在に至るまで
40年以上続いています。諸先輩方が培ってきた歴史の会をこれからも存続しないと
イカンと深夜読む郷土研究を見ながら眠たくなるのでした。(決意の割にすぐ寝てます)
しんみりしたところで、この郷土研究を借り受けた時に撮影した喜代𠮷氏自宅で
ある東田大師堂の庭をお堂から撮影した写真を載せます。
小さい庭ながら(失礼な言い方ですんません)一幅の葉書のようです。
残念ながら今は終わったと思いますので、来年11月に覗いて見て下さい。