新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

郷土史談17号

 四国が異例の早さで梅雨入りしました。となると湿度も上がって熱中症の確率も上昇。ましてや新型コロナウイルスである。さらに虫&ヘビの季節。会社の女子トイレにムカデが出たとのことで、さっそく熱湯除去。

 饅頭怖いではありませんが、コロナウイルス怖い・ヘビ怖いで外の調査もお休みです。しかし中野副会長は誰も居ない寺社境内で狛犬調査との由。次号か次々号には報告書が来るものと思われる。「副会長、石造物には色々生き物がいまっせ!」まぁ人間より怖いものはないのでしょうが。乞うご期待です。

 

 と言うことで(なんのことで?)引きこもって所蔵の会誌を見ています。私の所蔵している会誌の一番古いものが17号になります。昭和51年12月発行。初代会長であった真鍋充親氏の1年間を振り返るが冒頭を飾る。新居浜郷土史談会が発足して2年目の年末です。

 会誌内容は、白石正雄氏の新居浜市の供養塔調査 山内富喜子氏の隆徳寺の巻物、鈴木カネ氏西山興隆寺市外研修記、矢野益治氏の西条誌抄注 沢津村 などです。

 鈴木カネ氏はこのあと「土佐物語」を翻訳して誌上に掲載されることになりますが、その労力はいかほどでありましたでしょうか。古文書講座でも資料として使用しました。古文書講座でどなたかに「鈴木カネ先生はお元気でしょうか?」と尋ねられましたが、私が入会した時にはご高齢で東京?のご子息の家に行っているとお伺いしており、その後は分かりません。お会いしたかった。

 矢野益治氏はご存じの通り、この後誌面で発表した原稿を手直しし「注釈西條誌」を史談会から出されています。今も史談会にこの本を欲しいと年数回問い合わせがありますが、すでに絶版で会にも保存用が3冊あるのみとなっております。可能なら増版したいところですが、矢野氏もお亡くなりになり、今は印刷所もなく、原版も散逸していると考えられます。残念です。

 

 この17号には16号までの目録も掲載されています。先年お亡くなりになった藤田敏雄氏が2号に掲載されています。藤田氏とは数回お話しましたが創立メンバーが居なくなったことは寂しさを覚えます。同じ号には新居浜俳諧史を飾る本田三嶺子・村尾冬揚子の両氏が投稿しています。

 

 40年前に出された17号の目録・会員名簿を見ながら、この中で何人の方がご存命なのかと、このブログを書きながらしんみりしてきました。物悲しい11月の秋にでも書けばよかったかと思いながら筆をおきます。