【伝金子備後守元宅佩刀】新居浜史談402号より

　新居浜史談会誌402号の内容は、写真を見て頂きたいですが、今回は「四国戦国時代の武将の夢と生涯」と題し、天正陣と金子備後守元宅と言う副題で内容の半分を占めています。
　特集で特筆すべき点は最初に掲載している新発見「伝　金子備後守元宅佩刀」考です。
これは岡山県で銃砲刀剣類で登録されていた物で、金子元宅が天正陣で佩用し、討ち死にした際の刀と伝わってきたものです。
　刃には矢受け傷・刃受け痕・受けひびが見られており、生々しいものです。直に拝見しましたが、刀の持つ禍々しさ?怖さにおののきました。
　金子城と関係のある地元の方が持っておいて欲しいとのことで、著者が購入したものですが、詳しい経路は分かりません。ですが、代々天正陣での金子元宅刀と受け継がれており、金子元宅を討ち取ったとされる赤木氏の本拠地がある岡山に有ったことから、伝承とは言え、金子元宅のものと伝えられる刀が残っていたことは大変驚きです。
　来年3月の展示会でお見せ出来るものと思います。お楽しみに