新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

令和元年8月文化協会報

 いつも月終わりのギリギリセーフで掲載してます「にいはま文化協会報」ですが、今回も何とか掲載出来ました。本当は月初に貰ったのですが、のんびりしてると忘れた頃になってしまいます。
 8月は中野氏の【般若入れ】です。中野氏は地域の風習や民俗を中心に調べています。
 般若入れは田植えが終わる頃に行う年中行事の1つで、般若経を入れた経櫃を担いで各家を回り、無病息災や五穀豊穣を願うものです。この行事は新居浜やその周辺の一部で行なっているもので、宝暦3年(1753)に発生した百姓一揆で処刑された3義民のたたりで、大量の稲虫が発生したため不作となり、それを供養するために立てた祈祷札に由来するとの言い伝えがあるそうです。
 先日の編集会議でその話がでましたが、昔に比べたらやり方に変化があるそうです。慌ただしい現代に合わせたとも言えますが、般若入れを断る家も増えたとか。
 中野氏も最後に書いていますが、地方特有の行事は末永く続けて欲しいと締めくくっています。
 なお、詳しい事は10月発行予定の新居浜郷土史談会誌402号をご覧下さい。
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