新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

大生院巡り②

 前回に続き大生院巡りです。

 正法寺を語らずして大生院を語れませんが、実は正法寺に寄ってないんです。

今回の目的は王神社と王塚でしたので。

でもこの正法寺は古い寺院で古代寺院としても存在していたのでは無いかと思っております。昭和初めに県内初の泥塔が出土し、近年では駐車場拡張工事に伴い新居浜市文化財保護委員の山内隆夫氏の指導で発掘し、やはり泥塔が出たり、寺院に関係があると考えられる礎石も出たようです。正法寺は元々現在の位置ではなく、泥塔の出た北側に広がっている畑にあったとか。うなずけます。

 王神社はこの正法寺の西にある尾根にあります。かなり長い参道を上がったところに神社はありますがご神体は無いとのこと。これは昔から無かったのかどうか今後の調査が必要ですが、私は山自体がご神体で祀られていたのではないかと言うことで、裏山にも登ったのですが・・・よくわかりません。

 神社北側には王塚と呼ばれる古墳もあり拝見しました。石積みはあるものの、それが古墳に伴う石積みかどうかこれも不明です。

 また古墳の近くには大きな銀杏もあり、元は正法寺の境内にあったとも言われています。(写真小さいですが、左端に王塚・右端に銀杏が写っています)

 

 と言うことで、この大生院地区はあまり歴史で取り上げられることがないようなのですが、「王」が付く珍しい史跡もあり、もっと調査しても良いのではないかと思います。

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王塚と銀杏