新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

第2回古文書入門講座

 7月15日金栄公民館で第2回の古文書入門講座が開かれました。

今回の内容は、宝暦3年(1753)に起こった百姓一揆です。新居郡での三義民ということで知られています。

 まず初めに講師である吉本史談会会長より、百姓一揆の歴史などを説明してもらい、そのあと村上家文書(どこの村上庄屋か不明。大島の村上家ではないとのこと。私見ですが松神子村の村上家ではないかと思っています。)の解説を行って頂きました。

今年度は中級編ということで、漢字の崩し字なので非常に難しかったのですが、説明を聞くとその漢字に見えてきますので不思議です。

「成」・「被」・「而」など崩れ過ぎて混乱します。講師曰く「慣れる・覚える・前後の文脈で考える」とのことです。確かに繰り返し覚えることしか道はなさそうです。

 教材の村上家文書を見ると、郷組大庄屋である藤田氏が各庄屋充てに、不穏な空気があるが抑えるように依頼している。

(写真は講座で勉強中の皆さんです)

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首謀者が立て札で決起を促しているが、西條に対しては東方百姓よりとし、新居浜あてには西方百姓よりとし、首謀者が誰か分らないように糊塗しているが、恐らく郷組大庄屋からの文書が証拠となり、郷組から村上平兵衛らが首謀者として死罪となっている。しかしこのおかげで年貢が当初より減り、完全ではないが目標を達している。

忘れかけた祖先の戦いを今一度思い返していかなくてはならないであろう。