新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

新居大島百体地蔵見ました。

 新居浜市の沖合にある大島。今月2回目の渡海です。

吉祥寺・願行寺・毘沙門堂の墓地が目的でしたが、その際地蔵堂にある新居浜市文化財である木喰僧仏海(如心)が彫った百体地蔵を見てきました。

実は百体地蔵は約20年前くらいに見に行ったのですが、ちょうど地蔵堂の建て直しのため百体地蔵が移動されており見ることが叶いませんでしたが、今回やっと見ることが出来ました。

 

 木喰僧とは五穀(米・麦・ひえ・粟・豆)を食べないと誓いを立てて修行していた僧です。仏海さんは宝永7年(1719)愛媛県北条の猿川に生まれました。事績は省略しますが、四国中央市仙龍寺地蔵尊千体彫るなどしており、延享2年(1745)にこの新居浜で百体地蔵を作製しています。

なぜ新居浜で?と思います。恐らく仏海さんを信奉する人がおり、出資する人がいたのでしょう。田の上大師堂に仏海さんの利剣名号(字の先が尖っている)が残っていますので、恐らく田の上に篤志家がいたような気がします。

 

 最後は高知県の入木に仏海庵を作り、土中入定しました。この辺りは会員の喜代𠮷榮徳氏が本を出していますので、そちらを参考頂ければと思いますが、すでに売っていないようです。残念。

亡くなった後も新須賀の円福寺で1回忌をするなど新居浜との縁が深い方だったようです。

 最初は木喰僧が彫った地蔵尊だから素朴なものと思ってましたが、金泥が施されて繊細な地蔵尊で驚きました。有難いもの見させてもらいました。写真は小さくてすみません。

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百体地蔵