新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

にいはま文化協会報10月号

 月に1回発行される「にいはま文化協会報10月号」が出ました。と言うよりもすでに11月晩秋に入っており、紹介が遅れました。内容もお祭り関係で既に新居浜秋祭りも終了。もっと早く紹介できれば…すみません。

 気を取り直して書いていきます。

 10月号はいつもお祭り関連を掲載していますが、今回も当会副会長である加地和夫氏による説明です。加地氏は新居浜市内でも祭りの歴史など造詣が深く、これまでにも市政50周年に発行した「新居浜太鼓台」や自費出版本「新居浜太鼓台物語」を執筆するなどの活動をしています。(両本とも絶版)もちろん史談会誌にもこれまで多く掲載しており、内々の話で恐縮ですが、掲載号は売れ行きも好調で助かります。

 今回は太鼓台「富士の狩巻」の幕と能地楽車について説明しています。富士の狩巻の幕は、香川県大野原下木屋太鼓台の水引幕で作製は幕末(江戸末期)ではないかとしています。

 同じ図柄の幕は明治20年ごろ、新居浜市大江から広島県大長(大崎下島)を経て、三原市幸崎町に流れていった「能地楽車(だんじり)」の高欄幕に見られる図柄としている。図柄としては「馬上の源頼朝」「猪に乗る仁田四郎」「御前五郎丸」「弓を射る工藤祐経」ではないかとしている。この「富士の狩巻」図柄は、西条市新町神輿や四国中央市江之元舟神輿・播磨祭り屋台など、各地の祭りの山車にも装飾として用いられているそうである。

 新居浜太鼓祭りに使用されている幕も、色々な歴史絵巻があります。この幕はどのような謂れがあるのか見ていくと、更に面白いでしょう。(祭り終わったので来年はそのような目で見て頂けると幸いです。)

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