新居浜郷土史談会

新居浜の歴史

文化協会報8月号

 毎月ブログで紹介している「にいはま文化協会報」8月号が出ました。

今月は明星会員の書いた「中須賀の金毘羅さん(浜の神社)」です。金毘羅さんは言わずと知れた香川県琴平にある神社で、海の神様として漁業や海運に携わる方の守り神・崇拝神として信仰されてきました。今回紹介された金毘羅さんは、中須賀公園南側にあり、祠の中には石鎚蔵王権現をはじめ、大黒・恵比寿不動尊」が祀られているそうです。

 史談会会員であった近藤日出夫氏が書かれた記事「愛媛県東予にみる民間小祠」第3報海岸村を見ると、四国中央市土居から新居浜の海岸線周辺を調査した結果、屋敷神・常夜灯・地蔵堂が多く見られるが、漁業に関係のある「金毘羅大権現・石鎚大権現」も祀られているが、海神としての龍王神・戎(恵比寿)神が多く存在するとのことです。さらに現在ではなくなったが、尻無川堤防沿いや堤防上にもたくさんの神様が祀られていたが、太鼓台や車の通行の邪魔になるとのことで、除けられてしまったそうです。

 中須賀の金毘羅さんにも多くの神様が奉納されていますが、このように除けられたものを合祀した可能性も考えられます。小さな祠と言えども、生活に根付いた大切な神様を大事にしたいものです。

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